2020/01/28

2019/12/14@板橋教育科学館【Acousphere】プラネタリウムライブ!

こんにちは!
ギタリスト黒崎です!
先日、僕の音楽の師匠である「Acousphere」のライブが開催されました!
そのライブにお手伝いで同行させて頂き勉強をしてきました!
今回は僕がライブ終了後に考えたこと、
貴重なライブで感じたことをこのブログにまとめておこうと思います!

僕がライブの中でいくつか見つけた中でこれだけは残しておきたいということは、、、

「音を扱う丁寧さ」でした。

この日のAcousphereのライブセットリストの中に「Your Song」という曲がありました。
その曲の最中にハーモニクスというテクニックを使用する箇所があります。
それは普通にギターをかき鳴らす、爪弾くテクニックとは少し違うものです。
弦を爪弾く指で弦に軽く触れ、絶妙なタイミングで離すと、「ピーーン」というとても軽くて空気のような澄んだ音がでるテクニックだ。
この音を綺麗に正確にしかもリアルタイムのライブで演奏するのはとても難しいのです。
(今回はテクニックの説明は簡単に留めておく。)
このテクニックを披露した時に僕の目が一瞬止まった。
このシーンが今回のブログのテーマになる部分です。

このシーンで僕が見つけたのは師匠のこんな場面でした。
「ひとつひとつの音を赤子と触れ合うようにそして隅々まで行き届いた繊細な動作でギターを弾く師匠の姿でした。」
自分がギターを弾く時の姿には全く見えない繊細な動き。
そこから出てくる優しくしなやかで雑音など一切ない音。
「どの曲のどの音に対しても」文字通り丁寧なのでした。
この演奏を観た帰り道のことでした。
僕は師匠の普段の演奏やCD、行動、会話から見たり聴いたりする全てを思い出しました。
そこで気がついたのは師匠は音楽へ愛情を持っているということ。
それは同時に「音楽への理解が深い」ということだと気がつきました。
師匠の演奏が丁寧なのは「音楽への理解」が僕のそれなんかより遥かに深いところにあるからだと思う、、、
音楽への理解が深いというのは単に音楽をたくさん聴いて来たということだけではない。
音楽の成り立ちやその音楽にまつわる人々の活動、楽曲の隅々までを研究した経験。
楽器の仕組み、音の構造、聴く人の立場に立った音質の追求。
書き出すとキリがないほどとにかく師匠は「音楽を知り尽くしている」という日常の光景が思い浮かんだ。
あの曲がいいという時、「それがなんでいいのか?」その曲の時代背景なども全部知った上で話してくれる。
Wikipediaに書いてある知識ではなく深く深く考えそして構築した自分の論理を話してくれる。
楽器の知識も材質から塗装の種類、弦の銘柄を何種類か混ぜて使ったり、時にはギターのいい部分を取り出すために改造したり。
音楽を始めた頃からずっと真摯に向き合ってきたのだと痛切に感じた。
ここにずっと音楽を続けてきた人のプロフェッショナリズムを見た。
この「何かを理解しようとすること。」
向き合おうとすることはそのまま「愛情」という言葉で表現することができるのかもしれない。

ギターを本当に上手くなりたいなら丁寧に弾くことが大切です。
練習を丁寧にやり遂げることが大切です。
でもここで大事にしたいのはただ何回も何回もやればいいのではない。
必ず「丁寧」にやることが大切です。
その「丁寧」にやるとは、音楽・ギターを理解してあげることです。
わからないことをわからないままにしないでしっかり向き合ってひとつひとつ分かって上げることではないでしょうか。
今回、師匠Acousphereの演奏を観て教わったことは今まで知っているつもりになっていたたった二文字の言葉の意味でした。


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